遺伝子が影響する人のにおいの豆知識ご紹介

においの豆知識:遺伝子と匂いと運命の人

人間は、人それぞれににおいの好き嫌いがあります。
人間の嗅覚は動物に比べればはるかに鈍感ではありますが、人は異性のにおいには敏感とされています。
それだからこそ、化粧品にも色々と工夫がなされているのです。
このことは、現在では科学的にも説明がされているのです。

ヒト主要組織適合抗原とも呼ばれる、免疫応答で問題となるHLAは、人の体臭に少なからぬ影響を与えることが知られているのです。
HLAの型は遺伝子で決まりますので、理論的には親から子に体臭の一部が受け継がれることになります。
そのため、親から受け継いだ遺伝子は、体臭を介して異性の好みに影響を与えるのです。

このことについては有名な実験があります。
先ず、6人の人種の異なる男性にまる2日間同じTシャツを着続けてもらいました。
もちろんこの間、においのきつい食事や煙草、香水は禁止され、また、女性やペットとの接触も禁止されました。
その後Tシャツは滅菌ハサミで裁断され、マイナス80度で凍結保存されて、13歳から56歳までの未婚の女性49名により、個々ににおいの評価をしてもらったのです。
その結果、被験者の女性が最も好きだと答えた体臭の持ち主は、被験者の父親の遺伝子から最も遠い型であったのです。

このように自分の持っている遺伝子の型と最も遠い型の遺伝子を有している人のにおいが、最も好ましい異性のにおいとして感じられるのです。
このことからいえるのは、相性の良い異性、つまり運命の人と言うのは、自分にない遺伝子を持ち合わせた人である可能性が高いと言うことです。
雑種強勢ではありませんが、自分にはないにおい、即ち自分にはない遺伝子を持ち合わせている異性を選んだ方が、種の保存には有利なのでしょう。

    
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