嫌悪感を感じさせるわきがのにおいの豆知識ご紹介

においの豆知識:わきがとは

わきがとは、わきの下にかいた汗によって、他人が嫌悪感を抱く嫌なにおいが生じる体質のことで、医学的には腋臭症(えきしゅうしょう)と呼ばれ、疾患のように扱われることもあります。

わきがの嫌なにおいは、わきの下にあるアポクリン汗腺から分泌される粘り気のある汗と皮脂腺から分泌される脂肪分、エクリン汗腺から分泌される塩分を多く含む汗などが皮膚上で混ざることで作られる環境で常在細菌が繁殖し、においの原因物質を生成することよって発生するといわれています。

したがって、わきが対策では、上記のようなにおい発生のプロセスを崩すことがポイントになります。

具体的には、脂肪分の過剰な分泌を招く動物性脂肪や多汗に繋がるタンパク質を多く含む食品を控えたり、常在細菌の温床となるわき毛の処理を徹底したり、制汗剤で汗を抑えたり、においを発生させる常在細菌を殺す作用のある抗生物質を含む薬を使用したりするなどの対策があります。

一方、わきがになりやすい人は、遺伝的要因で先天的に体のアポクリン汗腺の数が多いことが知られています。
このため、手術によってアポクリン汗腺を除去して数を減らすことが根本的な対策となりますが、手術となると、費用もかかる上、体への負担も決して小さくないので、安易に決断せずに本当に必要なのかをよく考えましょう。

わきがは、その人が所属している社会によって作られているという側面もあります。
清潔に対する意識が強い日本では、体臭に対して過度な嫌悪感を抱く人が多いため、体臭が強めの人を排除する傾向があります。
こうした社会では、自分のにおいに敏感になり、自分はわきがなのではないかという強迫観念にとらわれ、対人恐怖症になってしまう場合もあります。

わきがは、病院の皮膚科や美容外科クリニックなどの医療機関で確実な診断ができるので、気になる人は受診して不安を取り除きましょう。

    
サブコンテンツ

クリニックで完璧にわきがを治すなら

このページの先頭へ