わきがの症状がおよぼす危険な2次疾患
わきがそのものも病気の症状のひとつではありますが、実はわきがが原因で2次的な疾患を及ぼす危険性も秘めているのです。
欧米では約7~8割の人がわきがです。これくらいの割合なら、わきがだからといって特別視される事はありません。むしろ「わきがが普通」と感じているのではないでしょうか。
ですが日本人のわきがの割合は約1割程度に過ぎません。そのため、強烈な臭いがする人は白い目で見られてしまうこともしばしばあります。「あの人わきがなんじゃないの?」と陰で噂されることも。
わきがが招く恐れがある主な疾患
・自臭症 |
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実際に臭いが他人に感じられているかどうかは関係なく、自分の臭いで周りの人が嫌がっているのでは、という妄想を膨らませてしまう病気です。他人がちょっと咳き込んでしまったり、鼻に手を当てたりするだけで、「臭いんだ」と過剰に反応してしまうのです。 |
・対人恐怖症 |
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わきがの臭いが相手に気付かれてしまうのでは、臭いを嫌がるのではないか、と思う事で、次第に人と会うことを避けるようになってしまいます。その思い込みにより、避けることから、徐々に人と会うこと自体に恐怖を感じてしまうようになってしまいます。 |
・引きこもり・うつ病… |
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人と会うことが怖くなり、それにより家に閉じこもってしまいます。そういった状態が継続的になると、うつ病を引き起こしてしまうのです。 |
このように、たかがわきがの臭い、と思うかもしれませんが、それにより上記のような精神病を患ってしまうのです。最終的には自暴自棄になってしまい自殺を考えてしまう人も少なくありません。
特に最近は子供がわきがになってしまうケースが増えています。子供だと、相手の気持ちを考えず、つい「臭い」といってしまうものです。時にはそれがいじめに繋がることもあり、大きなトラウマとなってしまうこともあります。
2次疾患から自分を守るためには
精神病を患ってしまうと、どうしても自分ではまとも考えを持てなくなってしまうものです。できることなら、その前に2次疾患から自分を守る対策が必要となります。
一番の解決策はなんといってもわきがを完治することです。
おそらくわきがで悩んでいる方は、方法が正しいかは別として、自分で何かしらの対策は講じていることでしょう。ただ、わきがは自分で何か対策をしても臭いの軽減はできても完治することはありません。少しでも臭いが残っていると、他人は臭いと感じていないのに、「まだ臭いんだ」とネガティブに思ってしまいます。これが2次疾患を招いてしまう原因です。