アポクリン汗腺の取り残しなし、直視下摘除法でわきがが完治する

わきがは少しでもアポクリン汗腺が残っていると、臭いはでてきてしまいます。完全に汗腺を除去できる手術法が、直視下摘除法(剪除法)です。

直視下摘除法はわきの下をメスで3~5cmほど切開し、皮膚の裏側についているアポクリン汗腺を医師が目で確認しながら取り除くという方法。

わきがの原因となるアポクリン汗腺は、多汗症の原因となるエクリン汗腺の約10倍ほど大きいので、素人でも見れば分かります。そのため、取り残しはまずありえません。そしてこの汗腺を取り残しなく除去してしまえば、わきがは完治します。

わきがの方にとってメリットが大きいのですが、少なからずデメリットもあります。手術をしてから「こんなはずじゃなかった」と思わないよう、しっかりとデメリットについても認識しておきましょう。

直視下摘除法のメリット

1、ほぼ完全に汗腺を除去できる
2、多汗症も完治できる
3、脱毛効果もある
4、思春期を過ぎてからなら再発の心配なし
5、気になる副作用はほとんどない

直視下摘除法のデメリット

1、目立ちにくいが傷跡は残る
2、麻酔が切れると痛みが出てくる
3、手術を行うクリニックが少ない
4、費用が高い
5、術後、患部を固定しなければいけない(3~4日程度)
6、医師により技術の差が出る

直視下摘除法のまとめ

直視下摘除法は、わきがを完全に治すためには非常に有効な手術法です。

身体に傷を残したくない、という女性の方もいらっしゃいますが、腕のいい医師、評判のいいクリニックで手術してもらえば、ほとんど傷跡が目立つ事はありません。もともとわきの下は他人に見える部分ではありませんから、わきが臭を解消できた方がメリットが大きいでしょう。

ただ、医師によっては、汗腺の取り残し、傷口が目立ってしまう手術をしてしまうこともあります。また、皮膚がつっぱってしまい、腕が思うように上げられなくなった、違和感がいつまでも続く、ということも。

どの術式もクリニック選びは重要ですが、直視下摘除法の場合は特に慎重に選ぶ必要があります。

臭いの解消 ほぼ100%臭いはなくなります。
持続期間 半永久的です。ただ成長期に再度汗腺が発達することもありますので、その際には、臭いが再発してしまうこともあります。
傷跡 3~5cm切開しますのでその傷跡が残ります。基本的にはわきのシワに沿って行うので、目立つものではありません。
料金 20~30万円(両脇セット)
ダウンタイム 基本的には抜糸が終わるまでの1~2週間は激しい運動は避けること。あまり動かさないのであれば翌日から仕事も可能です。
手術時間 1時間~1時間半くらい
痛み 手術中は局所麻酔をおこなうので痛みを感じることはありませんが、麻酔が切れると2~3日間は痛みはあります。そのため、痛み止めが必要となります。
通院 1~2回は必要です(抜糸・検査のため)。
副作用 内出血や腫れ(1週間程度)が起こる場合もあります。
多汗症への効果 エクリン汗腺も除去するので多汗症にも高い効果を発揮します。
シャワー・入浴 わきの下を濡らさなければOKですが、入浴は抜糸後(10~2週間ほど)となります。

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